インプラント矯正Information
一般的な矯正治療は、ワイヤーで繋がった"歯と歯"が、お互いに影響し合うことによって移動し歯並びが整っていきます。
「インプラント矯正」は、スクリュー等を固定源にして歯を移動させていくという方法です。
この治療法は歯科用インプラントの技術を応用したものですが、使用するインプラントは矯正治療専用のもの(アンカースクリューなど)を使います。
この方法により、これまで実現不可能だった歯の移動様式が可能になったり、また、抜歯も最小限に抑えることができます。
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インプラント矯正のしくみ
一般的にインプラントと言えば、歯が抜けた場所にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
矯正治療で使用するインプラントは、前述の歯材用のインプラントとは目的がまったく異なり、矯正用インプラントは直径1~2mm/長さ6~10mm前後の小さなスクリュー状のものです。
インプラント矯正のながれ
埋入手術は、麻酔をしてから歯と歯の間の骨にインプラントを3mm~4mm程度の深さに埋入します。
*太い血管や神経など重要な組織を避けて安全に埋め込みます。
手術は1本ですと10分程度で手術中の痛みはほとんどありません。
症例により治療期間は通常の矯正治療より約3~5割ほど短くなります。
インプラント矯正では、目的の歯を目的の所に移動させるための固定源として使用するため、治療終了後にはインプラントを除去します。
インプラント矯正のメリット/デメリット
◆ メリット
*矯正治療期間が短くなる可能性が高い
*歯を抜かずに済む場合が増える
*他の複数の矯正装置を減らせる
*以前は入院しての外科手術だった治療が回避できるようになってきた
◆ デメリット(強いて言えば)
*矯正用インプラントを埋入するための手術(10分程度)が必要(麻酔の注射が必要)